2015年7月5日日曜日

こーじアンテナ!



 ◎ 「美の巨人たち 成田亨・MANの立像」を見ました。とてもいい放送だったと思います。先生についてテレビで放送されることは全国区ではかなりまれだと思うし、解説も先生の述懐にほぼ準じていて。結構感動したファンも多いと思います。解説も無難な範囲でカンペキだったので、保存版番組ではありました・・・。
   ていうか流里先生があいかわらず元気で良かった良かった(^^);;;。もう完全に安心しちゃいました自分(笑)。古谷敏さんのインタビューもあったし!!カッコいいなぁやっぱり!(7月12日に古谷氏のディナーショーあるみたいです。5月末~6月上旬の朝日新聞土曜夕刊「光の国から」も良かったです)
   番組見ながら僕が個人的に思った事。このウルトラマンの像ってパンチポーズじゃないですか。で、このパンチってTRYのソフビ持ってる人は判ると思うんだけど、力任せに殴りつけてるような手じゃないんだよね。もっと・・・例えていうならネコの拳のような感じで、でも爪があるわけじゃないので、どことなく手加減しているようなパンチだったりする。ドアをノックしているような。
   つまり、このパンチは確かに何者かに向けて放たれているんだけど、けして力まかせではないパンチで、相手の心をノックしているパンチなんだろうか、ってのを最近この彫刻について思います。
   先生の私的事情から考えても、先生が「パンチ」「拳」について、メッセージを込めたがっていたのは明白で、ウルトラマンのパンチについて成田作品では表現がされてる事が多いのかもしれないなと。
   他、このウルトラマン像については、オーパーツ的な造型でもあるのかな、とか。身体の表面があらあらしいウルトラマンというのは先生の信条的には特殊だなとか、色々この彫刻には考えさせられる事が多い気がします。
   あと、先生のビデオが流れて久々に声聞きました。一瞬「若っ!」と思ったよw。僕が習ってた頃はこのビデオの時期より2年位後だと思うし。
   先生っていつもは結構悠々自適でアバウトで、僕が困るくらいギャグ連発だった所もあるんだけど(あわわわあwぁ)、発言キメる所はびしっと決めてたので、そういう所が出てて良かった。青森県立美術館の工藤氏もちゃんと出てたし。
  語りの小林薫氏にも感謝、蒼井優さんにも感謝。名演の鈴木福くんにも感謝、ラストの「とこしえの・・・」の所で泣けた。良かったねぇ・・・
  (ていうか、円谷との確執についてあまり触れてない点に不満なのは誰しもだろうけど、でも元々の円谷プロも何もかも無くしたようなものなわけで・・・「美の巨人たち」はその点中立性を保ちたかったのではないか、と思いたい、ややこしい表現だが。成田氏の人となりは本当に大事に紹介されていたと思う。)
  で、自分にとってもメッセージ性の強い放送で。ていうかBGMで僕も好きなYMO系というか坂本教授の「G.T.」や「Ballet mecanique」(「未来派野郎」より)が流れてました。テレビ放送があったことで、なんか感動して、次にちゃんと進めそうな予感!!うん。(2015_7/5 4:15)

 P.S. ・・・まぁ・・・確かに駄目って言えば駄目な所もあって。大体先生があのMANの彫像を作った頃に一番先生に対して無理解だったのは円谷プロだし、TRI(TRYだっけ)が先生の権限を守るために彫刻レプリカのソフビキットを作った時も、その発売を「版権違反」だと主張して停止させたのも当の円谷プロだったわけで。著作権における対立の事だって僕も含め当時の生徒や成田サイドの人々はみんな知ってるわけで。(ていうか、MANの彫刻ソフビについていたリーフレットに解説されていた、ピカソの「顔」「死」、ローランスの「海」については触れられてない・・・が高度過ぎる事は事実か; でも成田氏が最も逡巡していた部分、「ウルトラマンをデザインしたのは俺なのに自らがそれを作れない状況」が触れられてない。円谷に罪がないみたいな構成になっている)
  しかも放送では、まるで先生は何よりも美術界に絶望していたかのような編集になっていて、その後の「太陽の塔」内の「生命の樹」の木の再デザインや全動物デザイン&美術監督だった事も触れられていないし、東京ディズニーランドのカリブの海賊の美術監督をしていた事にも触れられていない。まぁその辺は触れる時間はなかったのかもしれないけれど。
  根本的にウルトラQマンセブンの頃のデザイン画代金しか先生はもらってなくて、円谷をやめて以降は円谷に一円ももらっていないという不条理になんら触れられていなくて、しかしまるで「キャラクターグッズの売れるのは嬉しい」かのようなラストで結ばれたってのは、僕なんかからすると、本音の本音の所では「駄目じゃんかなりハラワタ煮えくりかえる!!」と思う所ではあった。それはなんていうか・・・僕が朝日新聞名古屋などにやられた事と同じ「報道ってこういう事やるんだよなー・・・」ってのと変わらないんだけど。
  だって知識なしに見た無数の視聴者は、あのまんまだと「成田亨って人はウルトラマンの怪獣の売上げでよほど儲けたんだろうなぁ」って思うでしょ?実際には成田家は生前にはソフビの売上げなど一円ももらえて来なかったのだから。今でもそちらは似たようなものだと思うけど。
  あの成田氏の言葉は 「円谷にソフビ等利益のマージンは全く払ってもらえず、世間一般には認めてももらえないが、それでも子供たちは俺のデザインした怪獣を純然とデザインとして抱いてくれている、それが嬉しい」という意味なんだよね。ものすごく切実な言葉なんだよ。これが「美の巨人たち」じゃなく、ただのウルトラマン放送がらみの円谷バックの番組だったら絶対許されない所だと思う。(だってそういう編集にしかできない「空気」が、・・・結局は成田生徒とか僕のように過去「弟子と名乗っていい」と言われた側への封殺になっていくわけだからね。)
  でも・・・・まぁ、その辺の現状については、僕は流里先生やご遺族たちにとっていい方向になればと思ってるだけだけど。その上で、そういう僕らに対する妙な言論封殺や職業封殺が無ければいいよと。ただ、その辺を迂回しすぎるのは、なんていうか昨年からの三会場での成田展の意味合いも無視するような行いだと思うので、僕はほんっとうは謹んで欲しかったです。ただ、成田氏を知っている人々にとっては、この番組は「氏の功績については」フェアに語っていると思えるだろうから、その点での今回の放送番組の功績は、僕は一応認めます。いい番組ではあった。若干誤解を招くけど。
  あと、僕はウルトラシリーズでの後継の池谷氏や脚本陣や各監督や機電や俳優陣や古谷氏だけじゃなくセブンのスーツアクターの方の功績も凄いと思ってるので、その方々についても凄い所は凄いと今後は書いてくつもりなので、そこは勘違いなきよう。ゴメスのデザイン(成田氏では無い)もいいと思うし。ただ、成田氏の功績については、正当に描かれてたと思う。 (2015_7/5 9:32)



○ < A HREF="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000146-spnannex-ent" TARGET="_blank">中居正広 今井雅之さんから「検査しろ」の遺言受け取っていた

  色んな意味で中居くんは守られたんだなぁと思ったりする。ウチの家族も祖母二人が同じ病気でなくなっているので、結構そこの部分の検査は念入りにしていて実際そこの具合がよくないので定期健診を延々・・・という状態がもう十数年以上で。病状は安定していていまだ特に変化はないので喜ばしい限りだ。変化はないけれど、それを知っておくことが重要なんだろうと思うから、きっかけは本当に辛い事ではあるんだが、命を大切にしなくちゃっていうメッセージは、メッセージをくれた相手がたとえ他界しても大事にするべきだよね。
  暴走しがちな若者まで、若者みんなSMAPのファンかどうかは判らないけれど、命は大切だってのは、SMAPほどのグループだと若者にメッセージとして送る責任・・・というより、送らざるを得ない状況があって、特に東日本大震災以後、それらをずっと送り続けてきたSMAPのリーダー中居氏にとって、特番の件や身近な人達の他界や辛い事が本当続いてきたけれど、それでも中居氏が助かったって事は・・・・・芸能界込みの身近な人達やファンにとってどれだけ中居氏が大事か、って事で。
  メッセージ云々というより、命をこれほど大事に守らなければならない時代はない、それが時代そのものだって事なのかもしれない。だれそれが助かったというニュースを聞く事は、ほっとする。理屈抜きに。 (2015_7/5 6:30)


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