2015年3月21日土曜日

こーじアンテナ!



◎ ピッピコ星人のデザイン解説です。

  基本的には小人異星人なので、身長は1mくらいにしたんだけど、藤城清治氏の影絵からの発想だけなら多分肌色が人間と同じにはなってなくて、
  多分これはフリマで買った昔のアニメ「宇宙人ピピ」のかるたのピピがきっかけになったんだと思う。宇宙人ピピはだんごっ鼻なんだけど(笑)。
  色鉛筆塗りだけどまぁ雰囲気は出たんじゃなかろうか?腕のリングは、ピンク少女(ピッコ)が黄色、ブルー少年(ピッピ)が黄緑です。
  背中の模様は一応小人型兼妖精なので、羽はないけど羽デザインを入れてみた。
  レオタード状服は、ピッコがピンクシルバー、ピッピがブルーシルバーです。二人の服はほぼ左右対称
  縮小コピーのトレス台でデザイン画を作った。でも少年側の太ももの肉付きがちょっと難しい事になってますが・・・。とりあえず二人の体型はパリ、イギリスやモスクワのバレエ学校の少年少女を意識してます。だから二人ともつま先立ちで、バレエっ子のように歩きます(だから移動は相当早い)。
  まぁ細さがFSSファティマみたいだ、ってのはあるけれど・・・(でも永野氏のデザインラインとの重複を探してもあまり無かったが・・・一番似てたのがスペクターとポーターの服。ぎゃふん;)。身体のインジケーター(レベルメーター?)みたいなのは、名前を「ピッピコ星人」設定にしたからなんですが、
  僕も昔からレベルメーターみたいなのはデザインに組み込んでたとはいえ(同人ガンダム「000」円盤デザイン他ETC)、こういう長方形レベルメーターはあまり書いてなかったわけで、あえて入れてみたら今やまるでFSSファティマだな!って事で激しく反省。
  でも、この服って僕の内面的には、僕の例の高校時代の漫画「シガレットチョコ」のコンピュータ内キャラ「ラビット」の服の焼き直しなんだけどね。だからってCGラビットの服を再デザインしてもこうはしないけども。
  ていうか今の僕は・・・ここまで細いキャラはこういう宇宙人のような特殊キャラでしか描けない・・・。
  あ、ラフ画描いた日ってちょうどFSS作者氏の誕生日じゃん!!おめでとう永野氏(笑)。

  ていうか、描いてたら結局、「藤子・F・不二雄」キャラになったんだよなーー(^^);;;;;
  いいよ藤子キャラでも!高岡市に前住んでたし!!
  でもこういう細っこい少年少女的宇宙人デザインって、セブンのピット星人が決定的だった気もするんだが。これは別に成田デザインのオマージュでは無いんだけど。

  で、小人異星人を描いたもう一つのきっかけなんですが、実は以前書いたウチの近所の漫画家さん(劇画系やホラーや時代ものやレディコミも長期描いてて、児童図鑑などの挿絵他、児童文庫本も書いてる人。70代現役)が、
  ここ2年くらい描いていたのがなんと絵本で、小人題材のものでした。で、手原稿でとても夢やアイデアのある原稿で。
  それでもって、僕も小人描いておきたいなぁと思って描いたのが右のピッピコ星人だったりします。
  ・・・で。その漫画家さん、実は最近昔描いた官能劇画の原稿とかを大幅に廃棄処分した。本当に廃棄してしまった。僕が某だらけに持ち込んでみれば?と言ったんで、息子さんが持っていったらしいんだが、有名漫画家の作品ではなかったので買い取ってもらえなかったそうだ(ネットコミックには出していた原稿もあり)・・・(僕にも「18禁コミック描けばいいのに!持ち込めよ!」と散々勧めてくるんだ・・・僕は2作品分、生原稿もらったりしたが) 
  うん、僕の知人漫画家さんが過去の原稿ほとんどを廃棄処分したのは、某だらけのせいです。はい。(某だらけで僕も買ったりはしてるし知人達もいるけど、なんだかなぁ・・・と思ってる)
  ・・・だからその漫画家さんは過去捨てる覚悟で、ここ2年ほど、その絵本を本当心血そそぐように描いていた。出てくる小人さんたちもかわいいです。着想が色々面白いんで僕も出版されたらいいなと思ってた。
  ところが絵本業界も最近は本当難しいらしく、その漫画家さんが絵本出版社に持ちこみしても色よい返事がなかなかもらえないというか、どこも渋るらしい。「何で?!」と思うけど。まぁ絵本会社でも最近はちょっとそれはどうよと思うような事してる所がいくつもあるみたいなんだが、やっぱりCGが良いとか、考証の徹底が要求されるとか(結構気にするタイプの人なんだが)、色々らしい。
  特に「小人」が差別用語だから駄目だとかいうのを聞いてびっくりした。「ちいさい人」とかトロールならトロールじゃなきゃいけないんだって。なら影絵小人の藤城さんは?と僕が聞くと、「あの人は特別」なのだそうだ。難しい!!!!!最近の出版業界の自主規制凄すぎる; (つまり教文館の藤城氏の出版物は、教文館コードでOKだと判断して出版しているのだろう)
  結局どうなったのかなぁ。無事出版されたらいいのに。
  で、多分その漫画家さんもショックだったみたいなんだけど、また別の着想が生まれて、また官能漫画を描く!!って頑張ってる。おじさんの過去的に無い例なのだそうな。

  ・・・でもさ、僕は思うんだけど、全うな絵本みたいな仕事を頑張ろうとしても、その線での需要が少ないとか、マーケット自体が元々コミックに比べて狭い、って事で、結局18禁系に戻らなきゃならなくなるって、結局そういう時代なんだよね。受け入れてもらえるマーケットの方に、より作家は動くものだから。
  そういう状況をどうもこうもしないで、教条論ばかりPTAや政治が言ってても仕方ないと思う。何を規制するとかじゃなく、全うな努力が見えれば、お金を持ってる側が認めるって姿勢がさ、昔に比べて薄れてるよね。
  出版界もなかなかどうもこうもならないのだろうか。  (2015_3/21 5:14~5:42)

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