2015年11月10日火曜日

こーじアンテナ!

○ というか長年絵を描いたり文字書いたり多々やってみて思うのは、前にも書いたかもしれないが、表現規制をする側が何を言おうが、作家というものは、自らの作品に金を払ってくれう側、そして必要としてくれる相手によっていく、という事だ。例えばそれぞれの作家にはそれぞれの表現の特性や得手不得手があり、それは各作家の好みもあるかもしれないんだが、他人から見てこの人はどうなのか?って事は意外と当人には解らない。そして、例えていうなら、エロ関係からのニーズがとても多ければその作家はエロ漫画家になっていくし、ニ次創作同人からのニーズが多ければ、二次創作に入っていくわけだ。
  それをどうこう言おうが、作家としての自分自身を認めてくれる出版社なりアニメ会社なりゲーム会社なりエロ系なりに向かっていくのが作家っていうものだ。だから、表現規制をいくら国や政府がしたところで、政府や国が優れた表現を伸ばしたいなら、そういう表現を社会が認めるようにして、更にお金が優れた作家に行くようにしなくちゃ、国や政府の理想どおりにはそうそうならないって事だ。そして個々の作家、特に独創的な作家が豊かにならなきゃ話にならない。作品を作るにも原価や投資額が必要だからだ。ノーマネーから作品を作れってのは、可能は可能だが、それが売れる民度の高いファン文化かどうか?コミケでも企業ブースとコスプレと二次創作が人を吸い込んでる状況で、良作のオリジナルを作ってる人が潤ってるわけでは無い。大体A列に良作は無いと昔から僕は悟ってた(笑) 
  ・・・クリエイターも漫画家も、作家たちは捨てる神あれば拾う神ありで生きるしかない。けれども作家を拾うのは実はただの営利企業でしかない。その状況でクールジャパンをどう応援するのか、っていう応援の仕方を間違えば、結局クールジャパンは全然クールじゃなくなる。
  ていうかね、「子供の見るものじゃない危ない漫画やアニメ」だったらクールなのか?って事でさぁ・・・海外だって通はその表現のバックボーンを見てる時代だから、バックボーンや初発動機や表現テーマの一貫性が見えなかったらクールとはなかなか言われづらいんだよ・・・多分。

  (ちなみに僕的にはエヴァって全然クールじゃ無いんだが、それは別にテーマ云々ではなく、あれで描かれてる少年少女の内面がもはやクールじゃなく、中途半端に古いからだ。
   エヴァという作品が海外からも認められるのは、あの作品のオマージュ的表現も含めて、いわばパッチワークのような作品なので、あれを見ればそれまでの日本アニメが総ざらえ的にわかるという、それが理由なんだよね。
   これはガンダムもそうで、ガンダムという作品自体は基本的にスターウォーズ的だったりデザインもそれまでのゲッターやズバットやミクロマンなどから来ていて、演出方法もそれまでのアニメの総ざらえ的なものがあり、でも新しいことをしていたから受けた。ガンダム以後のアニメが多々生まれたように、79年当時のガンダムは後の未来のアニメのイメージも導き出した。でもエヴァはその未来が常に欠落した無の状態で常に終わってきたし。それは実はクールジャパンではないのでは?ってのが僕の意見。(ただ、漫画版はきっちりカタを付けてるらしいので、そこはマシなのかなぁ・・・わからない。あれだけの長い連載必要かって気もするけど)   2015_11/10 3:11~17)


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