2015年2月12日木曜日

こーじアンテナ!

● amazonの成田亨作品集のレビュー項で、星ひとつしか入れてない人がいて、反論したかったんだけどあそこに書くのが面倒くさいのでここで。   確かにマンのマスクは、頭頂部からの縦ラインはシュレンマーに近いかもしれませんが、あれに近いのはむしろ七色仮面だと思います。   ウルトラマンのマスクで重要なのは、ダイヤカットの目(しかも光る)、アルカイックスマイル、鳥のくちばしをも思わせる鼻の省略、抽象化された耳であり、全体が卵形としても頭頂部がとがっていますので、つまりシュレンマーのアイデアに匹敵するアイデアがもっと多数盛り込まれていると思います。   先生は「キリコ」のヘクトールとアンドロマケのみにウルトラマンのマスクが比喩されるのにいい顔をしていませんでしたが・・・他にローランスの「海」やピカソの「顔」などもウルトラマンの顔を考えるにあたって影響与えているそうです。   ただの昆虫の複眼にするのではなく、ダイヤカットの目にした(むしろ初稿マンの顔全面ダイヤカットから目だけにセーブした)点だけでも画期的なものなので、amazonレビューの人がすんなり「シュレンマーのパクリ」と書いてしまうのは、やっぱり良くないんじゃないかなぁと思います。ていうかかなり違うしなぁ・・・。造形作家じゃないとわかんないかもしんないが。ただ、着眼点は鋭いし論評はあってOKだと思う。  (2015_2/12 15:29   ていうか、今回の福岡展で、先生のヒーロー企画「ネクスト」のヒーロー像が展示されていたらしい(作ったのは福岡の作家さん)。身体のラインは全くなしで、彫像状態の展示だったんだが、つまり先生のデザインした宇宙人ヒーローというのは、身体のフォルムの美しさが全ての基本だったと・・・見た人はみんな理解しただろうと思う。   自分の作った「ウルトラマン初稿」のフィギュア(これ)、googleなどで「ウルトラマン 初稿 フィギュア」で画像検索するとまだ検索結果が結構上の方なんだが、僕のは正直アレンジきつめな気もするので(僕以前に大サイズで作ってたI氏のもアレンジ強だったが)、もっとオーソドックスに作りたい!って人が作っても全然OKだと思う。   ていうか僕のは90年当時の成田彫刻に影響受けすぎで、冷静さに欠けてるかもしんない。チャレンジャーな人は頑張ってねー;   ていうかていうか(笑)・・・美術教室当時自分(森本)に先生がつけたニックネームは、知っての通り(森本毅郎氏が女性問題起こした当時だったので)、スケベのコクロー(僕がタケローをコクローと間違って読んでしまったから)などというありがたいんだかありがたくないんだか(そんなにスケベじゃなかったって!先生!!)解らない呼び名だったんですが・・・・  でも、今にして思うのは、先生自身はあまり女性ジャンルの芸術表現にアプローチしてないというか、ちょっと距離をおいていたので、僕の事は、女性を表現したジャンルに向かった方がいいと思って、そう言ってくれてたのかな、と最近ずっと思ってます。   つまり、ウルトラマンとかヒューマンとか怪獣とかのデザイナーとしての重荷を負っている先生が、手を出さない表現に、僕には向かって欲しかったのかな、と(人形などを先生が彫刻と同様に見ていたとは思えないけれど・・・)。  最近そう考える事が多くて、だからまぁ、低音でもがんばり続ける事にしてるわけですが。 (でもなー、見たいって人があまりいないのが、低音のゆえんだよなー ←どうにかならんのか 15:50

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