● 漫才の今いくよさんまで亡くなってしまった。
「まっすぐ天国に行ってや」と言われていたので、まっすぐ天国に行かれるだろうと思う。漫才の世界の先輩たちと会えるんだろうなと思うけれど、この、何でこの人がこんなに早く・・・って感覚は本当に最近慣れない。
漫才ブームの時、女性で筆頭で頑張っていたのはいくよくるよだけだった事を島田洋七さんが言ってたり、世話焼きだったことを花子さんが言っていたり、吉本は柱の一本なくしたようなものだと思うけれど。
それにしてもいくよさんは細かったなぁ・・・くるよさんとの対比で特にそれを感じたんだが、若い頃細かった僕が今や太ってるーって感じなので、細いままっていうのは・・・やっぱり神経細やかな方だったんだろうなと思う。
大阪のハキハキ物を言うおばさんの象徴みたいなもんなのに、気配り細やかってのは、そりゃ愛されるわけだよなぁ。
自分の場合は特に、NHKで土曜の昼にやってる「バラエティー生活笑百科」で、
よく相談員と弁護士たちへの質問漫才をいくよくるよがやってたので、
ものすごく視聴者の日常の悩み事に(あれは人間関係トラブルの法的相談番組だから特に・・)密着した、漫才なり疑問なりを漫才にしていて、
そういう番組に出続けるって、一般人の市井の人々を大事にするいくよさんくるよさんのスタンスが出てて、
あの番組で笑いながら、なるほどそうなのか、と思ってた視聴者たちはすごく多かったと思う。(まぁ弁護士さんたちの解答には「それでいいのかよ?」と思う事も結構あったわけだけど)
今井雅之氏と「いま い」まで芸名が同じだが、そういう偶然は僕はあまり考えない。でも今井氏といくよさんは、結構、道中気が合いそうな気がするが。
ふっと思ったんだけど、漫才コンビって同じ苗字を付けてる事が多いじゃないですか。
実際には兄弟姉妹ではないのに兄弟姉妹のように付けたり。落語の一門のように同じ●●亭のようなもの・・ってのでもなく
とぼけたバカな会話をして笑わせる、兄弟姉妹のように、相方と、っていう芸人が多いんだろうなぁ。
そういう生業とともにある人生は、人間性というか人間愛がなきや全うできないんだろうけど
もう腹をくくって人を愛せる人々が、芸人になってるんだなぁと思う時があって。
そこはなんというか、最近折に触れて尊敬する。関東も関西も芸人のパワーの根底ってそこなのかな。なんだかんだじゃなくて、一杯笑って一杯笑わせる人生って、素晴らしいよ。文句なしに。
そういう人生観って、あの世に行ってもあまり変わらない気がする。ていうか変わんないで欲しい。 (2015_6/3 3:31)
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