2015年10月7日水曜日

こーじアンテナ!

● マングローブの破産申請……今、アニメ業界で何が起こっているのか 関係者やファンの声を追う
  マングローブがどうこうというのもあれだけど、僕は「ミチコとハッチン」はとりあえず全話見たし、面白かった。問題はその先になかなか続いていかなかった事なんだが、GANGSTA.は作画がどうだろうが、人間ドラマがちゃんと出来てて面白かった。好き嫌いでいうと「サムライチャンプルー」は僕でも濃すぎると感じた。
  どちらかというと、最初のミチコとハッチンに見られるように、スパニッシュ系というか中南米系の人々に受けるアニメだと思うので、そちらへの海外展開が上手くできてれば、もっと長続きするアニメ会社だったのかもしれない。「ハヤテのごとく」は普通に面白かった。だけど深夜系のアニメ?夕方のでは?って感じだった。
  僕はどちらかというと伊藤なんたら2作品は最初からかなりまずいだろうなと思っていた。大体伊藤原作コミック連載押しでNT誌がFSSの連載再開を遅らせてるが、それが根本的にまずくてNT読者の総すかん食ってる可能性がある。筋書きさえわからない伊藤原作のコミックを、どうしてFSSの連載伸ばしてまで?ってのはガキでも考えるところで、マングローブ破産にNTまで付き合ってるのか・・・とも言える。いや、根本的に名作ってどういうのを言うのか?って点で、K川の感性は鈍ってきてる(まぁ昔のK川アニメって昔から勘違い多かったが)。萌えアニメ方面の感性はましになってたのかもしれないが・・・ちゃぶ台返しなみだな今回。
  要は、死んだ人が残した死に関する物語を、震災でも台風でも死者がいちいち出続けるこの国の人々が、リアルで知覚しながら更に見る意味合いを感じているのか?それだけ意味ある話なのか?って問われてるって事でもある。まぁそもそもノイタミナアニメなんだが、たとえノイタミナレーベルでも、みんながそこまで見たいと思える根拠って、レーベル以外伝わってこないよ?って話で。
  それでも作るというのなら、そこにそれだけの意味があるとしても、「それを見たいとどれくらいの人が思うのか?」のリアリティーは、作品送る人々の感性が「お幸せ」だと判らないんだろうなと思う。K川も「お幸せ企業」なので。例えば被災地の人々の気持ちに沿った作品ってのはそうそう作れてないと思う。
  いや、マングローブはその辺は解っていそうな気がするな。第三社会をずっと描いてきてるから。GANGSTA.はその点しっかりしてたでしょ(作画崩壊とかいう言葉うざいよなぁ)。逆に問題は「その作品のテーマをどういう人々に見せたいのか?そもそも是非とも見せたいという気概があるか?」っていう、プロデュースとマーケティングの根本のなってなさでしょ。ドラッカー的マネジメントの不在っぷりだ。
  ワールドワイドに通用するかもしれない作品、そのファンムーブメントの中心に日本人が不在だというその意味は、つまり「死を描いた作品のテーマを判りすぎるほど判っていてもう見たくない日本人」と「そうでもなくて萌えーとかエロ同人見てれば幸せ」という豚との二極化だが。でも今「死」をテーマにした作品はもうそこら中にあるんだよ。
  何度も何度も前から言ってるけど、救いの無い話というかたとえ身もフタもない話でも「救うべき者達を救う意思のない話」は要らないんだよ。「救いないよねぇ」で終わっちゃうだろ?
  その「第三世界ネタだけど救うべき人を救いたいって話」を売りたいのか「救いようのない世界描写」をゾンビものとして売りたいのか、ってのは違うわけで。もうそこはマーケティングやってる側の感性が低劣だと、橋にも棒にもかかんないんだよ。
  要は深刻なゾンビモノなんかを見るならそれなりのもの(テーマなり感動なり)を作品が持ってるって「保証があるのか?」・・・って事で、それがあまりに見えなさ過ぎるってのはあると思う。伊藤なんたら作品では僕は約1作品しか見たいと思えない。まずは虐殺なんたらは要らん。 (10/7 17:58)



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